以前瑠璃色Traditionで「茅葺き民家のドキュメンタリー映画がとても気になる」というエントリーで紹介した映画「藝州かやぶき紀行」を観てきました。

人の温もりを味わえる、ほんわかしたドキュメント映画。。。面白かったです。

藝州かやぶき紀行 藝州かやぶき紀行

「藝州かやぶき紀行」は監督である青原さとしさんが故郷の広島で2年かけて作り上げた、茅葺き屋根に関するドキュメンタリー映画です。最初から最後までず〜っと茅葺き屋根のお話です。。。

広島には実際に人が住んでいる茅葺き民家がまだまだあり、その茅葺き民家に住む人々やその茅葺きに携わった職人さん達に様々な話をうかがい、広島の茅葺き屋根の文化を紹介していきます。

映画の中で核となるのは明治後期以降に広島の茅葺き職人が大量に、関西、山口県、九州などに出稼ぎに行っていたと言う事実を追うというもの。出稼ぎ先の山口県などで当時の事を知る人物に話を伺い、当時の様子を探っていきます。

当時出稼ぎに出ていた広島の茅葺き職人は「藝州屋根屋」と言われ、とても素晴らしい仕事ぶりだったそうです。

また、当時の様子を知る多くの茅葺き職人さんからもさまざまな話を伺っていきます。実際に茅葺き職人さんの仕事ぶりも撮影し、茅葺きの手順なども紹介していきます。

広島県だけでも2種類の茅葺きの方法があることや、実際に茅葺き職人さんが使っている道具なども紹介されていました。

現在茅葺き民家は数がとても減っており、茅葺き職人さん達もそれに合わせて減少しているそうです。この映画でもその事実に触れてはいますが、「今後茅葺き民家はこうしていかなければ」といった類の話はとくにありません。

登場する人達の温もりを感じて、広島における茅葺き民家の現状や全盛期の事実を紹介していく。そういったものを純粋に映し出される事で見た人それぞれ、考えるべき事が必然と出てくるでしょう。

とにもかくにも、この映画の良さは人々の温かさがこれでもかと言わんばかりに伝わってくる事。登場する人達の話し振りに人の温もりをすごく感じ、観ていてとっても心が温かくなるドキュメンタリー映画でした。

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『藝州かやぶき紀行』作品紹介
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